港区バスケットボール連盟について

ごあいさつ

 昭和40年(1965年)4月1日に設立した港区バスケットボール連盟は、平成27年(2015年)に創立50周年を迎え長き間、港区においてバスケットボール競技を普及してまいりました。区民大会を軸とした大人のバスケットボール大会を年2回開催し、多くのチームが参加してきており、現在では春季と秋季に開催し男女約60チームが出場しています。秋季大会に優勝したチームは翌年の「都民体育大会」に出場し、男女とも優勝した実績があり、今後も大いなる活躍が期待できます。
 また、チームがなくても参加できる個人公開も進めてきており、毎月第1・3日曜日と第2・4土曜日には、小学生から大人まで、家族でもおおいにバスケットボールを楽しんでいます。子供向けのミニバスケットボールの普及も強化しており、個人公開の開催とは別に毎年夏季に「港区小学生バスケットボール大会」、秋季には「港区バスケットボールフェスタ」で品川区や目黒区のミニバスチームを招待して親善交流試合も開催しています。冬季2月には小学校6年生の卒業をお祝いする「港区小学生バスケットボール大会」を開催し、2020年には40回を迎えジュニア世代の強化に努めています。当連盟と長い間連携しています日本女子バスケットボールリーグのWリーグに所属する「東京羽田ヴィッキーズ」のホームゲームを誘致し、小学生との交流を創設しています。
 平成28年(2016年)秋には日本男子トップリーグの「Bリーグ」が新しく誕生し、日本バスケのレベルが向上し、2020年東京オリンピック出場をかけて予選を突破し、開催国として1976年モントリオールオリンピック以来となる2020年東京オリンピック出場権を獲得しました。令和時代に入ってからは、八村塁選手がアメリカのNBAにおいてドラフト1巡目で指名を受けワシントンウィザーズに入団するなど、世界に通用する選手が日本から続々と出てきています。
 日本の中でも有数な国際都市である港区からバスケットボールの普及を通じて、国際的に活躍できる人材の育成に繋げられるように努めてまいる所存です。

令和二年四月吉日

港区バスケットボール連盟会長

米山 賢二

理事長ごあいさつ

 自身がバスケットボールという競技に接してから今日に至るまでに半世紀近い月日が流れてきたが、その間各スポーツ界においても様々なルール改正が行われた。
 日本を発祥地とする柔道では、道着は白または生成色というのが長らく不文律だったが、1988年5月ヨーロッパ選手権大会で青の柔道着を着用する選手が現れて以来、紆余曲折の議論を経て、現在IJF(国際柔道連盟)ルール適用大会においては選手番号の若い方が青、他方が白を身に付けることになっている。(港区区民大会でチーム番号の若い方がオフィシャル席に向かって右側のベンチ、白のユニホームを使用するのと真逆ですね)仮に、トーナメント戦で1番を引いた選手は勝ち進めば決勝戦に至るまで青の柔道着を身に付けることになるわけだ。
 着用する道着やユニホームの「色」が勝敗に直結するとは考え難いが、バレーボール界のルール改正では事情を異にする。
 その第一は、1976年モントリオール五輪以降、ブロック時のワンタッチを攻撃3回中の1回に数えなくなった事で、当時ブロック直後にトスを上げるのが得意だった日本にとっては不利ともいえた。
 第二は、1999年「サイドアウト制」から「ラリーポイント制」に移行した事。これに因り、ある程度試合時間が読めるようになり、選手の体力的負担が軽減されたのは間違いなく、とある元日本代表経験者は「あのルール改正がもっと早ければ、あと10年は現役で居られた」とまで語っている。
 得点に関するルール改正で最も影響が大きかったのはラグビーではなかろうか。2019年ラグビーW杯は自国開催に加え、日本代表ブレイブブラッサムズのベスト8進出で大いに盛り上がり「ワンチーム」や「にわかファン」といった流行語まで生まれた。そのラグビーフットボールにおいて現在、トライの後の「コンバージョンキック」を単に「コンバージョン」とか「ゴール」と呼ぶが、その起源がサッカー(フットボール)だとされる競技の初期にはそのゴールこそが得点の主体であり、「トライ」はその挑戦権獲得の動作にすぎず、黎明期にはなんと0点だったと言う。その後トライの価値は見直され続け、1948年~70年は3点で競技。そして71年に4点に格上げ、さらに93年からは5点に変更された歴史を持つ。その間に先のコンバージョンは2点、PG(ペナルティーゴール)、DG(ドロップゴール)は3点に据え置かれたままだから、プレーの質や戦術・戦略に大きな影響を与えたことは想像に難くない。
 類似したことが実はバスケットボールにもあった。1979-80シーズンからNBAで3Pルールが適用されたのを契機にFIBA(国際バスケットボール連盟)での検討を経、我が国でも1985年から採用された。これに因り、「コート上の何処からゴールしても2点なのだから、より得点確率の高いゴール下からのシュートを目指す」手法は変化せざるを得なくなった。仮にミドルシュートと3Pシュートの確率が同程度であるなら、後者の方が得点期待値が高いのは自明の理だ。故に速攻とゴール下のビッグマンのネジ込み以外に、外角からのシュート練習にも重きを置かざるを得ない。因みにFIBAでは「Official Basketball Rules 2010」でゴール中心からの3Pアーチ半径が6.25mから6.75m、両サイドラインから0.9mに改正され現在に至るが、それとは一線を画すUSAのNBAはそれぞれ7.24m、0.91m、またWNBAでは6.2547m、1.37m、NCAAでは6.32m、1.3mとなっている。選手のシュート力向上に伴い3Pの距離が大きくなる傾向が伺えるが、さりとて逆ダーツ方式の如くゴール中心から遠くなるにつれて4P、5Pレーンを作るわけにも行くまい。では、一般に使用される7号ボール(NBAでは6.5号)のサイズを上げたり重たくしたりする⁉️それも現実的ではなかろう。今後の議論を待ちたいところだ。余談だが、3X3で使用されるボールは大きさは6号サイズで重さは7号と同等だ。
 港区でもミニバスは盛んに行われているが、使用球は5号。小学校6年生が卒業し中学生になってバスケを続ける際、女子の場合はワンサイズ上がって6号になるが、男子はいきなり7号を使用することになり、そのハードルは若干高いと言える。ゴールリングの高さも260cmから305cmになり、特に小柄で非力な子ほどディスアドバンテージは大きい。世界的な潮流では、U10カテゴリーから一般と同じ7号ボールと3.05mの高さのゴールに慣れよ、との声もあるが、総じて小さい日本の子供達にそれを課すのはバスケ競技への入り口を狭めてしまうことになりかねない。学校体育を通して、日本独自のポートボール、ミニバスが正規のバスケットボール競技への道筋に繋がっている、と考えられはしまいか?
 間口を広げる事と世界基準に合わせる事の相反性もまた今後の課題になりそうだ。世界的に競技人口が多いとされるサッカーだが、実はFIFA加盟の協会208に対しFIBA加盟は213連盟で、決して見劣りするものではない。ただし、我が国において競技団体の運営という面に関しては大分遅れをとっていることは否めない。いち早くプロ化と地域密着型のクラブチーム化を先行させたサッカーに対し、特に小中高生の育成を学校のクラブ活動に頼っているバスケとでは事情が大きく異なる。コーチや審判にライセンス認証を取り入れ、地域の小学生大会レベルから課したのもサッカー界に追随したものだ。
 港区において、ミニバス大会ではライセンス制が浸透してきている一方で、一般の大人が参加している区民大会では残念ながらまだまだその意識が浅いのが現状だ。当連盟では2004年以降、体育大学生に審判を依頼し、その後各チームの帯同審判と共同でジャッジしてもらう期間を経て、現在は帯同審判のみで運営してもらっている(男女1部の決勝戦は指名審判制)。この間、大会初日の初めの時間に審判講習会を設けて資質向上を目指し、ある程度の成果は得られたものの改善の余地はさらにあろう。
 これと並行して、シニア大会開催を視野に入れていきたいとも思うが、年齢の線引きや会場・運営スタッフの確保など問題点は山積みだ。シニア40歳以上、スーパーシニア50歳以上というのが一般的なようだが、長寿社会で健康寿命も延びる中、近々その年齢の引き上げがなされる気がしてならない。
 都内の他区をみると、スポーツセンターや総合体育館といった施設を複数抱えるケースが多いが、残念ながら当区は田町に一つだけ。バレー、バスケ、卓球、剣道、空手、ダンスなどに加えて屋内で大会を催す競技が増えてきて会場の確保が難しくなってきている。この点、行政側にも理解して頂き、前向きな検討を願いたいものだ。
 会場の設営・撤収、大会の進行等にも人手が必要だが、限られた理事役員だけではもて余してしまう。
 HP開設に寄せて長々と書き連ねたが、今後皆さんの益々の理解・協力・支援を宜しくお願い致しまして筆を置かせて頂きたいと思います。

令和二年四月吉日

港区バスケットボール連盟理事長

佐々木 剛

組織

  • 会 長

    米山 賢二

  • 理事長

    佐々木 剛

  • 事務局長

    石田 裕美

  • 理事

    他数名

  • 監事

    若干名

事業案内

東京都港区バスケットボール連盟 目的
当連盟はアマチュア・スポーツ精神に則り、東京都港区におけるバスケットボール競技を正しく普及し、その健全なる発展によって、港区民における身体向上への貢献と、会員相互の親睦を図ることを目的とする。

事業内容
・港区におけるバスケットボール大会に関すること
・バスケットボール競技規則の周知に関すること
・バスケットボール競技の普及発展に関すること
・バスケットボール競技の技術向上に関すること
・小・中学生のバスケットボール競技の普及発展に関すること

通年事業予定

連盟主催の事業
・港区民バスケットボール大会(区民大会:春季・秋季)の開催
・小学生夏季大会(ミニバスクラブ対象)の開催
・ミニバス教室の実施、施設一般利用者への指導
※ 港区スポーツセンターで行われる個人公開、区民無料公開日に指導員を派遣